二本松青年海外協力隊訓練所(NTC)での70日間に及ぶ派遣前訓練が6月15日で終了しました。これで正式に青年海外協力隊員となりました。
この期間は168名の同期候補生(平成28年度1次隊)と共同生活をしながら、260コマ以上の語学学習(1コマ50分)、ボランティア活動手法、海外での安全・衛生管理の仕方、多文化理解、生活班行動などボランティアとして必要になる資質、適正を磨くための訓練を行いました。野外訓練でグラウンドにテントを張り、普段と違う生活環境のなかでいかに協力活動をするかといったことや、所外活動で障碍者施設を訪問し、重度の知的障碍者の方といかにコミュニケーションをとるかといった訓練もありました。
施設内では細かい規則が多々ありました。たとえば起床、消灯時間、食事前の手洗い、施設内での飲酒禁止、課業を受けるときの服装、外出する際の届け出、私物の管理などほか多数です。朝6時半から始まる朝の集い、朝食を摂り、午前中は任国での語学学習に励み、昼食。午後は職種で使う語学(英語の場合)を学び、さらに講座を受講して、17時に一日の課業が終了し、その後は宿題に取り組み、23時に消灯という生活を週6日間行いました。祝日休みや土曜休みはなく、自由に過ごせるのは日曜のみでした。
個人的には集団生活が苦手で、しかも時間ごとにやることが決まっている生活は初め窮屈でしたが、最後のほうにだいぶ慣れました。一番大変だったのは、英語での模擬授業でした。職種が専門的な内容であるのに関わらず、それを分かり易く相手に英語で教えるという経験は今までには考えられなかったものなので、ここに一番時間と労力を費やしました。
日本全国から集まった20代、30代の方達と交流を持てたことは大いに刺激になりました。職種によって個性や考え方が違っていて、それがいい意味でも悪い意味でも勉強になりました。勉強以外でも東宮御所を訪問し、皇太子殿下とご接見を賜ったり、キャロライン・ケネディ駐日米国大使がNTCをご視察されるというイベントもありました。
終わってみればあっという間でした。いい出会いにも恵まれ、自分の強みや弱みを見つめ直す貴重な機会となりました。
6月28日(火)にはナミビアへ飛び立つので、日本で過ごす時間もあと僅かです。大きな期待と不安を抱いて、出発の準備をしています。
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