こんにちは!Kenです。
日本から来た家族とのナミビア国内旅行から帰ってきました。改めてナミビア観光の素晴らしさを感じると共に、家族との貴重な時間を過ごしました。
では、クイズの時間です。
Q:次のうち、コーカサス地域に含まれないものはどれでしょう?
A:アゼルバイジャン B:アルメニア C:アフニガスタン
(正解は本文の後で・・・)
今回は青年海外協力隊の気になる点について。
基本的に協力隊事業は、海外で働きたい人や途上国で暮らしたい、国際協力に興味がある、今までの人生と違った経験がしてみたいといった希望を叶える素晴らしい制度であるといえます。
応募者に対して、厳密な審査があり、合格すると70日間(シニアは35日間)の研修期間を経て、晴れて正式に隊員と認められて派遣という流れをとります。任国へ派遣されてからも現地訓練で語学や文化・慣習を学び、ようやく任地へ着任します。JICAからの安全・健康管理指導が定期的にあり、毎月国内手当と現地生活費が支給されます。住居は配属先が用意してくれるので、海外生活でも安心できる環境が整っています。
そこから先は本人次第になります。2年間どのような活動を行うのか、現地の人とどうコミュニケーションをとるか、最終的に何を達成するのか、という具体的な行動は隊員自身にゆだねられているので、ここからが本当の協力隊活動です。
良い点は沢山ありますが、改善が必要な点もあります。
まず自分が応募するときに気になったのは、職種の多さ。全部で133種類あります(2017年度秋募集時点)。応募するとき職種は1つしか選べないので、この中から自分がやりたいことを1つに絞る必要があります。133種の中から1つを選ばないといけないわけです。しかも、名前が似ていて違いがはっきりしないものも多くあるので、どれが一番しっくりくるか悩みました。一例をあげると自分の場合は「電気・電子機器」で最終的に応募しましたのが、似たような職種に「電気・電子設備」「電気通信」「電子工学」などがあります。要請をじっくり見比べてみないと何が違うのか分かりませんでした。しかも要請の数が職種によって違うので、少ない職種に応募すると選択肢が限られてしまいます。応募しようと思った人が最初にぶつかる壁がこれだと思います。専門がはっきりしていると選びやすいのですが、協力隊に行きたい人でやりたい事が漠然としている人にとっては相当悩む部分だと思います。しかも職種による倍率の差も顕著です。たとえば34件の要請に対して187名の応募がある職種と、34件の要請に対して9名の応募しかない職種もあります。(参考:2017年度秋募集)
なぜこんなに細かく職種が区切られているのか意味不明です。
複数の職種を選択できる制度にするか、職種の統合、廃止をすれば明確になると思います。
他には訓練の内容です。職種によって派遣前訓練の前に技術補完研修というのがあり、PCインスタラクターや小学校教育、コミュニティ開発などの候補生は追加で学ぶ機会が与えられています。専門性が必要な職種である私の場合には一切そういうものはなく、訓練期間中に一度補講のようなものがありましたが、大学教授みたいな人が一方的によく分からない話をして終わりでした。現地に到着してからも訓練では派遣前訓練で散々勉強した英語の研修を再び繰りかえすだけだったので、あまり面白みを感じませんでした。
今思えば、現地語の勉強をさせてほしかったというのが感想です。
あとは現職参加制度。合意が得られればJICAボランティアは所属先に身分を残したまま参加することができます。さらにJICAが人件費を補てんしてくれるので、給料は日本で働いているときと同等程度が口座に振り込まれるというものです。(退職参加者が受け取る国内手当は一律月55,000円と決められています)自分が派遣された1次隊のときは半分くらい現職参加の方達でした。一方では会社を辞め、失業保険も受け取らず、帰国後の将来を気にしている人達がいるのに対して、一方では日本での立場が保障され、途上国の水準からしたら遥かに高い給料をもらい、帰国後もすぐに仕事が始められる人達がいます。
例えどちらの立場にいても、派遣されてしまえば仕事は一緒です。現地の方からしたら制度など関係ないので見方は一緒になります。
世の中には色々な選択肢があるということですね。
知っているのと知らないのでは大違いです。
では、最後にクイズの答えです。
正解はC:アフニガスタンです。
コーカサスとは,南北を中東とロシアに挟まれ、東側をカスピ海,西側を黒海に囲まれた地域のことです。アゼルバイジャン,アルメニア,ジョージアをコーカサス3か国といいます。
本日もご覧いただきありがとうございます。
ではまた今度。
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