JICAボランティアとは、日本政府のODA予算により国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国から要請があった案件に対して適格な技術・知識を持っていて、それを途上国のために役立てたい意欲を持ち合わせている方を募集して選考し、訓練を経て派遣する事業です。JICAによると以下3点の目的が明示されています。
1.開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
2.友好親善・相互理解の深化
3.国際的視野の涵養とボランティア経験の社会還元
1965年に青年海外協力隊の初代隊員がラオスへ派遣されてから昨年で50年の節目でした。延べ4万人以上が88か国で活動してきました。
隊員には現地の人々と同じ言葉を話し、同じものを食べ共同生活をして相互理解を図り、国づくりに身をもって協力する姿勢が求められます。
青年海外協力隊以外にも3種類のボランティア事業をJICAでは実施しています。
シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会シニアボランティアです。
青年海外協力隊が対象年齢20歳から39歳に対して、シニア海外ボランティアは40歳から69歳となります。活動内容と任期2年間は同じですが、シニアだと手当が厚かったり、扶養家族を随伴できたりと待遇が少し違います。
日系社会青年ボランティアは中南米の日系人社会で、自分の技術・知識を役立てたいという意欲を持っている方を派遣して支援しています。対象年齢は協力隊と同じで、青年が20歳から39歳でシニアが40歳から69歳です。日系人、日系社会の人々と活動するので、協力隊ほど語学に対するハードルは低いと考えられます。
これらのほかに派遣期間が1年未満の短期ボランティア制度もあります。
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